不登校のはじまり
あれは忘れもしない、日向が4年生の秋口でした。
いつものように学校に行ったと思ったら、気づくと玄関にぼーっと日向が立っていたそうです。
嫁が「どうしたの?? なんかあったの??」と聞いても、何も答えず泣いています。
とりあえず一緒に学校へ行こうということで、その時は嫁と日向と2人で登校しました。
帰ってきてから原因を聞いてみても、本人は喋りたくないらしく、原因を話してくれません。
翌日も、翌々日も学校の行き渋りは続き、結局その日から、す~っと嫁と2人で並んでの登校が始まりました。
最初は学校でイジメにあっていると思いました。
というのも、私もちょうど日向と同じような年頃に、かなりひどいイジメに会い学校にいけなくなった時期があったからです。
そんなところまで親子って似る??なんて思いながら、はてさてどうやって対応するかなぁと思っていました。
しばらくすると、嫁が日向から理由を聞き出すことができたというので理由を聞いてみると、なんとイジメではなく仲の良かった女の子が急に冷たくなった事が原因のようなのです。
日向はとても温厚でのんびりした性格ゆえに、比較的女の子のお友達が多く、常に仲の良い女の子がいました。
当時、その仲の良かった子と座席が前後になったそうなんですが、なぜか後ろからその女の子が意地悪をしてきたそうなんです。
なぜそんなことをしてきたか?は本人から聞く限りは謎なんですが、とにかく日向曰く意地悪をされたわけです。
今までどんな時も仲良しだったのに、急に冷たく意地悪になったその娘の事がショックで学校にいけなくなってしまったんですね。
翌日、学校の先生にも事情をお話して、仲裁をしてもらい、今後わだかまりがないようにとキチンと話し合い仲直りしました。
その後はその娘とはちょっと距離ができてしまい、なかなかお話ができなかったものの、卒業する頃には頻繁にお話している姿が見られました。
が、、、、これをきっかけに、日向の不登校に悩まされ続けることになります。